更新:2007/07/24 /公開:2007/07/21
アストロスキャン2001という可愛らしい天体望遠鏡が、かつて日本でも販売されたことがあった。樹脂製の赤い色をしたちょっと変わった形をした望遠鏡。手軽な観望用に設計された小型の反射式望遠鏡で、下部が球状になった鏡筒とお椀型の台座だけというとてもシンプルな物。ごくたまにネットオークションでも出品されるが、今でも人気で高値が付く。ちょっとした飾り物にでもなりそうなデザインだし、いいなと思っていた。
最近ネットオークションで、このアストロスキャンによく似たデザインの望遠鏡が安く出品されているのを見つけたので、さっそく入手してみた。BUSHNELL社のVOYGER MODEL 78-2010という天体望遠鏡。Bushnellをネットで検索すると、暗視スコープなどが有名らしいが、天体望遠鏡なども作っている光学機器メーカーらしいです。ネットで調べてもほとんど情報が無いので、どんな物かとちょっと不安だったけど、低倍率での観望用には使えそう。
<参考>
SEMISHIGURE>“雑貨”のこと4>アストロスキャン2001
Bushnell Voyager Series 100x4.5'' Compact Reflector Telescope
![]() |
化粧箱。左はコスモキッズの箱(高さ約36cm)。右がブシュネルボイジャーの箱(高さ約52cm)。 ブシュネルボイジャーの箱には、本体の他、アルミ鋳物製の台座、接眼レンズ2個(27mmと5mm、レンズ形式は不明)、ストラップ、英語ほかの説明書(4カ国語)、輸入代理店の (株)Kenko が作ったらしいA4版4ページの説明書などが入っていました。 |
![]() |
大きさの比較です。左はコスモキッズ(天文仕様に改造したもの)。 見たとおり、接眼部や台座部分以外は、ほぼアストロスキャンと同じデザインです。 ブシュネルボイジャーの接眼部は、ラック&ピニオン式。一応金属製のパーツですが、精度は良くないです。ちょっとガタがあります。質感は安っぽいです(実際安いんだから仕方ないか)。まあ、低倍率での使用なら問題ないでしょうか。接眼アダプターは接着されていて、アメリカンサイズ(φ31.75mm)専用です。 付属の接眼レンズは、直径がやや太くて、日本製の天体望遠鏡のφ31.7mm接眼部には入りませんでした。接眼レンズについては以下に別記。 |
![]() |
鏡筒の上から見た図。主鏡の大きさの違いが分かります。 コスモキッズは口径76mm。ブシュネルボイジャーは口径114mm。 また、ブシュネルボイジャーの斜鏡は、ガラス板に固定されてます。 一応、光軸修正用のネジが付いています。 このガラス板、リフレクター板なのかどうかは怪しいです。 単なる平板ガラスのようにも見えます。コーティングもマルチコートでは無く、反射が多いです。 |
![]() |
台座の比較。左はコスモキッズ用で樹脂製。右がブシュネルボイジャー用でアルミの鋳物です。3箇所にフェルトが貼ってあって、本体がスムーズに動かせるようになっています。 |
![]() |
ブシュネルボイジャー用の台座の下面。中心部に1/4インチのネジ穴があけられていました。一般的なカメラ用三脚などに固定できそうです。 |
![]() |
ブシュネルボイジャー付属の接眼レンズは右の2つ。焦点距離は27mmと5mmですが、レンズ形式については表記がなくて不明です。望遠鏡の焦点距離が500mmなので、それぞれ、18.5倍と100倍になります。この望遠鏡の口径は114mmなので、瞳径7mmになる倍率(有効最低倍率は16.2倍ですから、付属で27mm(18.5倍)があるのはいいですね。 5mm(100倍)で木星を見てみましたが、ぼや〜として、あんまり良く見えませんでした。お試し用のおまけと考えるべきでしょう。やはり高倍率は使えず、低倍率での観望用に割り切る方が良い望遠鏡です。 大きさの比較用に置いた左の2つは、左から 笠井トレーディングの31.7デジカメ用アイピースWA-18mm と安くて広角の UW15mm です。 このデジカメ用アイピースは、なかなか良いです。28mm径のフィルター枠を持つデジカメに直結できるので、アダプターなしで手軽に使えます。眼視用としても見やすいです。 |
![]() |
ブシュネルボイジャーで撮影した月(右)。撮影に用いたアイピースは、
笠井トレーディングの31.7デジカメ用アイピースWA-18mmで、カメラはNIKON COOLPIX E4300。 比較のため、BORG76ED(左)でも観察・撮影してみました。 やはり、76EDの方がシャープでコントラストも高いです。 眼視ではそれほど気になりませんが、ボイジャーはリフレクター板の影響でしょうか、撮影するとかなりの色収差が出ています。眼視でコントラストが低く感じるのは、この色収差のためかと思われます。 |